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神は細部に宿り給う。
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ストーリーが進むまでなど待てん! 私はクロアロを書きたいんだよチクショーめ!
…ということであーでもないこーでもないと書きかけ→ボツ→書きかけのエンドレスループしてたんですが、自分の妄想力のなさと脳ミソの足りなさを改めて自覚させられただけでした。
つうわけで以下折り畳みに書きかけたものの断片を放り込んでおきます。ホントに切れっぱしでしかないですがよろしければどうぞ。




(クロアロ/5話の前、仕立屋が帰った後くらい?)
 鏡に向かってべ、と舌を突き出してみた。確かに契約印はこの舌に刻まれている。確認するのはもうこれで何度目だろう。鏡に契約印が映らなかったことは1度もないのに、それでも不安でたまらない。理由は分かっている。本当に確認したいのは別のものなのに、そっちをあらためることができないから不安が消えないのだ。
 クロードの体のどこに契約印が刻まれているのか俺は知らない。以前尋ねてみた時には手の甲だと言っていたけれど、実際に現物を確かめたわけじゃない。クロードの手はいつも手袋に隠されているから真偽のほどはわからないままだ。たった1度でいい。あの忌々しい手袋を外してそこに俺の舌にあるのと同じ印があるのを確かめられたら、どんなに楽になるだろう。
 でもそれはできない。クロードは俺の前では絶対に手袋を外さないし、俺が外そうとしてもするりと躱してしまう。主人に素手で触れるなど執事としてあるまじき行為だとお決まりのセリフを口にして。だから俺は、クロードの体温さえもよく知らない。
 あいつが触れてこないならこっちから触ってやろうと思ったことも1度や2度ではなかったけれど、俺にできたのはせいぜい布越しに体温を感じてみることくらいだった。
 触ってみたい。手袋の下に隠れた爪がどんな形をしているのか、いつもしかつめらしい表情を崩さないあいつの頬はやっぱり固いのか、それとも意外ともちもちしていてよく伸びるのか。この手で隅々まで触って確かめたい。
 それでも一線を越える覚悟ができないのは、俺もまた「旦那様」の役割に縛られているから。俺が自分の役柄から逸脱した行動を取ったなら、その瞬間に今の関係は崩れ去る。おそらく俺はこのろくでもない屋敷に置き捨てられるだろう。そんなの耐えられる筈がない!
 だから俺は何度でも鏡を覗き込む。自分の舌から印が消えないでいる間は、クロードの手にも同じ印があるのだと自分に言い聞かせながら。

――――――
 OPでアロたんの口をふさいでるクロードは素手なんですけどね。何度見ても口をふさがれる直前のアロたんは何か言おうとしてるように見える。なのに口をふさがれた後は抵抗もせずただ諦めたように目を伏せて、クロードの手を抱き寄せるみたいに自分の両手を添えるって可愛すぎるだろうがー!
 どうみても一方通行片想いにしか見えないアロたんが不憫だけど可愛くて仕方ない。多分この子クロードを繋ぎ止めるためなら何でもやっちゃうんだろうな。どんな形であれ、最終的には幸せを掴んでほしいと個人的には思います。

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